「悲愴」ものがたり・8
2008.07.18 Friday 23:31 | 日記
何の前振りもなく、続きます。
仕事中に患者である彼女をデートに誘うという、前代未聞の事をしでかし、見事OKをもらった私でしたが、そんな私に彼女は凄い一言を放ったのでした。
「ねえ、NaGISA先生ってさあ、好きな人いるの?」
仕事中に患者である彼女をデートに誘うという、前代未聞の事をしでかし、見事OKをもらった私でしたが、そんな私に彼女は凄い一言を放ったのでした。
「ねえ、NaGISA先生ってさあ、好きな人いるの?」
思わず仕事中に吹きそうになりました。いやまあそりゃ吹くわな。何と言う事をきくんだと(笑)。
私は辛うじて、「分からない」と答えました。「好きな人いるの?」ときかれて、「分からない」とは、また何と言う無責任な答え。案の定、彼女の厳しいツッコミが。
「はあ? 分からないって何?」
「いや、文字通り」
「ふうん……ま、いいや」
幸いな事に、それっきり、彼女は深く追求しては来ませんでした。まあ、場所が場所なんで、追求されても困るけど。でも、今思い返すと、この時は私は彼女の事が好きだったんだと思いますね。「分からない」って答えましたが、「君の事が好きなんだよ」って答えてたら、何か変わりがあったかなと、時々少し振り返る事があります。今でも、毎日彼女と会えていたあの頃が、私の人生で一番幸せな一時だったと思えますから。
もちろん、そんな事を口にする訳にはいかなかったんですが(笑)。
とにもかくにも、私とりえちゃん(仮称)は、ブラスバンドの演奏会を聞きに行く事になったのでした。
当日は、私が彼女の家の前まで迎えに行くという、今の私からすると少々考えられない事をしたんですが、まあなんやかんやで演奏会はとても楽しく過ごせました。曲目とか、細かい事は覚えてませんけどね。
そんな訳で、私と彼女の日々はそのままのんべんだらりと続くかと思っていました。当時の私は。
しかし、そろそろ年の瀬も押し迫ろうかという時、彼女は私に言ったんです。
「また手術しないと駄目なんだって」
私は言葉を失いました。聞けば、少し遠い大きな病院に入院して手術を受けるとの事。
「だから、私が毎日ここに来られるのは、明日が最後なんだよ」
毎日彼女と会えるのが当たり前だと思っていた私は、予想もしていなかった事態に呆然となりました。その頃、私の仕事がいかに彼女中心に回っていたかと言えば、後に彼女が「私が行く時って、いつもつきっきりでみてくれたよね? なんで?」「そんな風に時間を組んでたから」というやり取りがあったほど、私は(医療人としては失格かも知れませんが)、彼女中心に生活を回していました。
私のリハビリを受けるのは最後という日。いつもと変わらぬ調子で彼女はやって来て、そして言いました。
「お見舞い、来てくれるよね?」
「もちろん」
「ねえ、車の鍵貸してよ。車の中で待ってるから、仕事終わったらちょっとドライブに連れてってくれない?」
続く。かも知れないし、続かないかも知れない。そろそろ疲れてます(笑)。
私は辛うじて、「分からない」と答えました。「好きな人いるの?」ときかれて、「分からない」とは、また何と言う無責任な答え。案の定、彼女の厳しいツッコミが。
「はあ? 分からないって何?」
「いや、文字通り」
「ふうん……ま、いいや」
幸いな事に、それっきり、彼女は深く追求しては来ませんでした。まあ、場所が場所なんで、追求されても困るけど。でも、今思い返すと、この時は私は彼女の事が好きだったんだと思いますね。「分からない」って答えましたが、「君の事が好きなんだよ」って答えてたら、何か変わりがあったかなと、時々少し振り返る事があります。今でも、毎日彼女と会えていたあの頃が、私の人生で一番幸せな一時だったと思えますから。
もちろん、そんな事を口にする訳にはいかなかったんですが(笑)。
とにもかくにも、私とりえちゃん(仮称)は、ブラスバンドの演奏会を聞きに行く事になったのでした。
当日は、私が彼女の家の前まで迎えに行くという、今の私からすると少々考えられない事をしたんですが、まあなんやかんやで演奏会はとても楽しく過ごせました。曲目とか、細かい事は覚えてませんけどね。
そんな訳で、私と彼女の日々はそのままのんべんだらりと続くかと思っていました。当時の私は。
しかし、そろそろ年の瀬も押し迫ろうかという時、彼女は私に言ったんです。
「また手術しないと駄目なんだって」
私は言葉を失いました。聞けば、少し遠い大きな病院に入院して手術を受けるとの事。
「だから、私が毎日ここに来られるのは、明日が最後なんだよ」
毎日彼女と会えるのが当たり前だと思っていた私は、予想もしていなかった事態に呆然となりました。その頃、私の仕事がいかに彼女中心に回っていたかと言えば、後に彼女が「私が行く時って、いつもつきっきりでみてくれたよね? なんで?」「そんな風に時間を組んでたから」というやり取りがあったほど、私は(医療人としては失格かも知れませんが)、彼女中心に生活を回していました。
私のリハビリを受けるのは最後という日。いつもと変わらぬ調子で彼女はやって来て、そして言いました。
「お見舞い、来てくれるよね?」
「もちろん」
「ねえ、車の鍵貸してよ。車の中で待ってるから、仕事終わったらちょっとドライブに連れてってくれない?」
続く。かも知れないし、続かないかも知れない。そろそろ疲れてます(笑)。
Comments
コメントせずにこっそり読んでいましたが・・・。
この歳になると恋愛ドラマや小説にまったく胸がときめかなくなりましたが(笑)、悲愴ものがたりは・・・、なんでしょう・・・プラトニックすぎてやたらドキドキします。
NaGISAさんのことだから「まぁ、期待せずに待っていてください」と言われそうですが、こっそり連載期待しています。
恋愛ドラマや恋愛小説…見ていて、読んでいて楽しいですが、どうやら私には縁がないようで(苦笑)。今から独身のまま60歳になっている自分を想像しておりますが…。告白すらしたことがないもので、30年(もうすぐ31年)人間をやっていて、この状態なので、今後も告白することはないでしょう。余程、私の価値観を変えるような方が現れない限りは。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
>なんでしょう・・・プラトニックすぎてやたらドキドキします。
思う存分ドキドキしてください(笑)。何分10年くらい前の話なので
大分端折ってますし、順番も正確ではないですし、何より途中で
書いてる私が嫌になってしまう恐れもありますけど。
>こっそり連載期待しています。
まぁ、期待せずに待っていてください……って、あれ?(爆)
>>岩崎さん
告白した事ないというのは、男性としては少し寂しい事だと思います。
女性は良い恋を経験する事で成長しますが、男性は恋を失う事で
成長します。私はそう信じています。
少なくとも私よりはお若いのですから、是非良い恋をなさってください。
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