ミステリアスバースデー

雑記
私の本棚には、マジック関連の書籍が40冊くらいあります。「カードカレッジ」のような、マジック愛好家じゃなかったら5秒で投げ出すような本もありますし、だいたいマジックの本というのは、演じるつもりで読まない限りは、面白いものではありません。が、中に「これは誰が読んでも面白いだろう」という1冊があります。

それは「数学マジック事典」(東京堂出版)。数学の原理を使ったマジック風のネタがあれこれ収録されています。おなじみの錯視ネタや、高速暗算など、面白いものがたくさんありますが、その中で特に「えっ!」と思ったものをちょっとご紹介します。
普通マジックというのはトリックは演じる者以外には価値がありませんが(※マジックというのはトリック当てゲームではありません。料理を食べて「作り方が分かった!」と言っても、何の価値もないのと同じです。料理は実際に作れないと意味がないのと同様、マジックのトリックは、それを使って人前で演じられないと、全く無意味なのです)、数学マジックや科学マジックは、「何故そうなるのか」の部分までが価値だと思いますから、書いても良いでしょう。

40人くらいの人の会合で、「この中に同じ誕生日の人がいると思いますか? いると思う方は、手を挙げてみてください」とききます。普通は手が挙がらないでしょう。ところが、実際調べてみると、40人いると、まずほとんど同じ誕生日の人がいるのです。

マジック風の演出をしようと思ったら、いくらでもできると思いますが、理屈を解説しましょう。

2人いた場合、誕生日が一致しない確率は364/365です。一致する確率は1からそれを引いた値、1/365ですね。

3人いた場合は(364/365)×(363/365)が一致しない確率。4人だと(364/365)×(363/365)×(362/365)となります。

このようにして計算していくと、24人を超えると一致する確率が0.5を超え、30人だと約0.7、40人で約0.9になります。なので、40人いればまずほとんど「同じ誕生日の人が1組はいる」と言えるのです。60人いれば、必ず同じ誕生日の人がいると言って良いでしょう。

これは思い込みの盲点をついた、非常に面白い問題です。普通「同じ誕生日の人がいるとしたら、365人必要だろう」と思うものですが、それは実は「自分と同じ誕生日の人がいる」場合ですからね。私も読んで計算してみて、思わず唸ってしまいました。

今度、下関の教会日韓交流会で少々マジックをやる機会があり、その時は50人くらいの参加らしいので、オープニングトークに取り入れてみようかと思っています。数学マジックは、知っていると思わぬ雑談のきっかけになるものが多いですよ。みなさんも、話の種にいかがですか?
2010.09.06 Monday 22:27 | comments (0) | trackbacks (1)
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お手軽マジックから超本格派まで | 2010/09/07 10:13 AM